坊主が上手に大炎上の絵を画いた

日経ビジネスの「敗軍の将、兵を語る」に多々良学園の記事が載っていた。

曹洞宗系列の学校法人なんだが、85億円かけて新校舎作ったが寄付が集まらず資金繰りが詰まったらしい。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200510270008.html

笑いどころはココ。
「野球場、サッカー場陸上競技場などを備えた新校舎建設の総事業費は約八十五億円。うち七十三億円を金融機関から借りた。三十億円と見込んだ曹洞宗系寺院や同窓生からの寄付金は、三億円にとどまっている」


85億のうち30億を寄付で集めようとしたその勇気には心から拍手を送りたい。
そりゃ確かに坊主は一般人より金持ってるだろうが、そうは言っても一人当たり100万も取れれば十分だろう。ということは30億寄付で集めようとしたら3000人から金を集めなきゃならん。まあ、法人中心に1件5000万程度で考えてたのだろう。


とまあ坊さんを突っ込むのは簡単だが、しかし、こんな案件に金出す銀行もどうよ。
「負債七十一億円の債権者は約五十者。うち、七金融機関で六十五億円を占める。最大は、もみじ銀行広島市中区)の十七億五千万円」
もみじ銀行ってどこのNPOだ。


しかしふと考えた。さすがに銀行ズも、うすうす「これってヤバくね?」と思ってたのだろう。いやそうであって欲しい。坊さんってなんか気味悪いし、曹洞宗という看板を掲げてずんずん迫ってこられたら断るにもなかなか骨が折れる。宗派を挙げて反もみじ運動なんかされたら堪ったものではない。ということで、きっと7行が膝を寄せ合わせて、誰が裸の王様に「現実を見ろバカ」と言いに行くか責任をなすり付け合う美しい暗闘が連夜繰り広げられたのだろう。南無阿弥陀仏


アホウが全速力で地雷原を疾走する姿は見てて微笑ましいのだが、、、、
やっぱり小学校から株でも教えた方がいいんじゃねえの?